サル日記40

40への階段。

『幸福のメカニズム』読書感想

この本の目次

序章 役に立つ幸福学とは
第1章 幸せ研究の基礎を知る
第2章 幸せの4つの因子
第3章 幸せな人と社会の創り方

この本の要約

 幸せになるために何を追い求めればいいのか? 「カネ・モノ・地位」のような地位財(周囲との比較により満足を得るもの)を追い求めていても幸せは長続きしない。幸せを長続きさせるのに重要なのは非地位財(他人との相対比較とは関係なく幸せが得られるもの)の充実である。アンケート調査を行い、幸せと関連の高い心的要因を因子分析した結果、4つの因子が導き出された。1つめが「やってみよう!」因子(自己実現と成長)、2つめが「ありがとう!」因子(つながりと感謝)、3つめが「なんとかなる!因子」(前向きと楽観)4つめが「あなたらしく!」因子(独立とマイペース)である。これらの心的因子を心掛けて生きることによって幸福は目指すことができる。幸せはコントロール可能なのだ。

幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)

幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 (講談社現代新書)

 

この本で印象に残った所

 わかっていることは、友達が多様な人は幸せな人が多く、友達が均一な人には幸せでない人が多い、という統計的な結果があるということです。(147ページ)

 友達は「数」でなくて「多様性」が大事という意見。なんとなくわかります。私が昨年までやっていたラジオもメンバーの趣味趣向が全く別々でしたが、それだから楽しかったと思います。今のネット社会とかSNSって自分の同じような趣味の人とはつながりやすくなってますけど、異質な人とは逆につながりにくなっていませんか? もっと意識していろんな分野の人をフォローしていくと幸せになるんじゃないかなぁ。

 たとえば、子どもの学校のPTA活動に参加してみると、残念ながら、PTA活動に消極的な方が多いですよね。(中略)つまり、社会貢献には興味がない、という方。
 しかし、考えてみてください。統計結果によると、「つながりと感謝の因子」を満たすと、何もしないときよりも、幸せになれる可能性が高まるのです。こんなお得なことはない。しかも、社会貢献することが、きっと「自己実現と成長」にもつながる。第一因子と第二因子を満たす人になれるわけです。(中略)「幸せになりたかったら社会貢献を」です。(150ページ)

 私も今年度からPTAの役員やっているのですが、はっきり言ってそんなに面倒くさくないし、確かに活動のなかで幸せを感じることは多いと思います。PTAやりたくない人は「PTAってちょう面倒くさそうな組織」とか「撲滅したほうがいいってネットに書いてあった」とか「ゲームやテレビを否定する俺らの敵」とかいうイメージが大きいのと、ぶっちゃけ何してんだかわかんない、ってのがあるんだと思います。子どものためにボランティアしたいって人は決して少なくないと思うので、役員として、そこらへんうまく情報発信していきたいなと思ってます。

 嫌な人がいたら、別に無理に好きにならなくてもいい。同時に悪口、陰口を言わなくてもいい、ということ。繰り返しますが、ネガティブなエネルギーは無駄です。(中略)人生は短いんです。人の悪口を言っている暇はありません。(176ページ)

 これな。人の悪口言う人って単に「暇人」ということなんだと思います。私も嫌な人の1人や2人・・・いや100人くらいいますけども、そんな奴らのこと考えたくもないので、悪口いうことありません。ただ静かに距離を置くだけです。

 もともと得意な分野だと、どうしてそうなのかと考えないから、メカニズムがわからない。天才的に得意だったらいいけどれも、そうでない場合には、メカニズムがわからないとそれよりも上には行けない。それに対し、もともと苦手な分野は、苦労しているから、何が重要か、その分野で勝ち抜くためのメカニズムがよくわかる。だから、もともと苦手な分野でのしあがると、強いんです。(194ページ)

 私は本当にしゃべるのが苦手でした。そこで昨年までラジオ動画を作っていて、どうしたら面白くしゃべれるかを考えて、実践して、考えて、実践して・・・の繰り返しをしました。正直、6年間やっても他のラジオ動画あげている人より面白いことが言えるようになったとは全く思っていませんが、それでもプレゼン能力は前より向上して、仕事ではいろんな発表や講演を任されるようになりました。苦手だからこそ理論だてをして上手くなれる。実感しています。これからも頑張ります。