サル日記40

40への階段。

なぜ研究者は「情報交換会」という名の飲み会をやりたがるのか、やっとわかった

 昨日の話からも垣間見えるように、俺は基本的に人と話すのは極力避けたい人種であり、余計な言葉を交わしたくないという理由で甘党のくせにコンビニドーナツを1度も買ったことがないほどの漢であります。

 就職をするときに研究職を志望にしたのも、研究職は人と接することなく、文献調査と仮説設定、そして実験に基づいて知見をコツコツ積み重ねる地道な職業だと聞いていたからなんですよね。

 ところがどっこい!

 実際に研究職に就いてみたら、出張のたびに夜に「情報交換会」という名の飲み会が必ずセットされているではあーりませんか! 広い会場の立食パーチーの場に放流され、乾杯のあと「それではご歓談を」とコミュニケーションの海に突き放されるという、この情報交換会という名の地獄の飲み会が、俺は苦痛で苦痛でたまりませんでした。

 研究職たるもの地下で孤独に技術開発をするものじゃないのか!

 そんなことを思いつつ、仕事だからとイヤイヤ情報交換会を10年くらい続けてきたんですが、最近、やっとこの「情報交換会」の意義がわかりました。

 それは「行き詰まってることを人に話すと驚くほど楽に解決することがよくある」ということなんですね!

 いやそんなの当たり前だろ!今気づいたんかい!と思われた方も多いと思いますが、お恥ずかしい話、私はつい最近このことに気づきました。人と話すことで技術開発のスピードが段違いに上がるという経験を自分自身もよくするようになり、このスピード感を味わってしまうと、確かに1人でコツコツ研究するのバカバカしいな、と思うようになりました。

 ま、それでも「情報交換会」はプレッシャーで気が重いことには変わりないんですが・・・