もともと私はアドリブに非常に弱いタイプの人間なんです。
ラジオをやっているとき「とりあえず何時にスカイプに入ってください」と言われてつないだら、企画趣旨説明もそこそこにいきなり収録が始まってしまい、ただ相槌と笑い声だけを発するという、AI音声のほうがまだマシじゃねーかという惨めなトークをしてしまった経験があります。(もちろんその音源はアップされることはありませんでした。)
ですのでラジオとか発表とか、人前で何らかのプレゼンを行うとき、私は頑張って準備をすることでやっと人並にこなせてきたわけです。
しかし!
ほとんどの発表後「それでは会場の皆さんから何かご質問ございますか?」という質問タイムがあるんですね。このときに会場から飛んでくるエグい角度の質問に私はいつもあわわわわわとなってしまうんです。
しかもこの質問タイム、だいたいの場合、短時間です。発表10分だったとしたら質問時間は長くて5分。ほとんどが2~3分です。私の頭のなかには常に「時間は守らなければ」という意識が強く植え付けられていますから、初めて聞いた質問に対し、的確に、しかも短時間で答えなければというプレッシャーがあるわけです。そんななかいくら時間が押しているにも関わらず3つくらいの質問を立て続けにする信じられないKY質問者とかいたりしますと、質問をなんとか咀嚼しつつ「できるだけ短時間で答えなければ」という鬼のようなプレッシャーに汗ダラダラになり、結局答えるときはしどろもどろとなり、発表終わったときは死にたい気持ちでいっぱいになるわけですよ。
で、昨日もまさにそんなことがあったんですが、ふと、帰り道、車を運転しながら閃いたことがありました!
プロ将棋棋士だって30秒将棋で正解手見つけるの厳しいと言ってるぞ!
あの羽生善治竜王だって!藤井聡太七段だって!30秒で正解を読み切るのは至難の業です。ちょいちょい間違えます。
であるならばですよ!
このド凡人である私うまばくが!
初めて聞かされた質問に30秒すらの考慮時間も与えられずに!
正解を答えられるはずがぬわぁい!
そうじゃありませんか皆さん!?
実際に質問をうけた直後はトンチンカンな答えしかできなかったけど、1日後、1週間後に「あ、あのときの質問ってああいう意味だったのかな?」と気づいて「だったらもっとうまく答えられてたわ!」とか「つかもっと自信もって正論かましてやったら論破できてたわ!なんだクソあいつ!」とか思ったことは1度や2度ではございません。
ですので、質疑応答の際は私に5時間くらいの考慮時間をいただきたいと思います。そうでなければ質問に対して私の「第1感」しか吐き出すことしかできないことをご理解いただきたいです。
プロ将棋棋士だって無理なんだ! 俺には絶対無理なんだ!
ああこの文を昨日質問したあいつとかあいつに送りたいわー。