サル日記40

40への階段。

ちょー個人的に果菜4品目の育てやすさの面で好き嫌いを語る

 果実を食用とする野菜を「果菜」といいます。今日はそんな果菜のなかで私が育てたことのあるもの4品目(トマト、イチゴ、ナス、キュウリ)の好き嫌いを「育てやすさ」という点で書いてみます。誰かの何かの参考になれば幸いです。

1.トマト

 まごうことなき果菜の王様。農研機構(国の研究所)はじめ県の試験研究機関、大学、民間企業などなど国家プロジェクト的に研究がされてます。ていうのは研究材料として解析しやすいんですよね。主枝1本仕立て(分枝はほぼ利用ナシ)で、葉が3枚→果房のループですからモデル化しやすい。

 ただ、私がトマト嫌なのは果実がでかくなっても熟すまで待たなきゃならないことなんですよ。これは次のイチゴと共通するんですが、果実が膨らんできて十分な重量が出てきても、赤くなるまで待たなきゃならない。待っているある日、水やりをミスって果実がピシッと割れたりしたら商品価値ゼロ。「ノオー!」って叫びたくなります。

 あと黄化葉巻病っていうサドンデス病害があるのが嫌です。

2.イチゴ

 イチゴってだいたいの人は好きですよね。イチゴ嫌いな人ってけっこう珍しい気がします。だから需要が安定しているのが強みです。

 で、さっきのトマトのように 果実が大きくなっても赤くなるまで待つのが私はじれったいですね。あと一般的な促成栽培では果房が5,6回しか出るチャンスがないので、ミスると取返しが難しい印象があります。

 あと一番私がムカつくのが、うどんこ病が果実に出ることです。だいたいの野菜だとうどんこ病は茎葉にだけ出るので、生育は悪くなるとはいえ果実は無害なんですけど、イチゴはダイレクトに果実にうどんこついて商品価値なくなるのが本当に腹立つ!

3.ナス

 トマト、イチゴと違い、ナスは果実が膨らんだらそこで収穫になりますので、精神的プレッシャーが少ないです。あとナスはミスっても取返しがつきやすい。私は露地でナスを栽培してたら、ある日マシンガンのような雹がガーッと降ってきて、ナスがハチの巣状態のズタボロになり「終わったわこれ・・・」と思ったんですが、普通に新しい芽が出てきて普通に育ちまして、ナスすげーなと感心したことがあります。

 家庭菜園でも人気の育てやすい野菜であると思います。

 病害虫で一番腹立つのはハダニでしょうか。ハダニは増えたらもう手がつけられません。私はこの世で根絶やしにしたい生き物ナンバー1は?と聞かれたら間違いなくハダニと答えます。

4.キュウリ

 私が最も栽培経験がある野菜です。ナスと同じく、キュウリも所定の大きさになったら収穫になるタイプの野菜なので、私は好みのタイプです。しかもそのサイクルがメチャ早であり、例え1果くらいが曲がったり傷ができたりしたところで、まあ次もあるからいいやって気になりますので、ありがたいです。

 ただ作業の忙しさ、過酷さは群を抜いてます。はっきり言って死ぬレベル。

 私は何度も何度もキュウリには泣かされました。しかしそれと同じくらい面白さも感じました。人生かけて研究する価値がある野菜だと個人的には思ってます。

 ただこんなに関わってきといてアレなんですけども、正直、キュウリって野菜、そんなに必要?!て気もしてたりしてw。キュウリって食べなくても生きていけるんじゃね? だって栄養そんなないし・・・。

 

 ということでして、ざっくり果菜には「大きくなったら即収穫できるもの(ナス、キュウリ)」と「大きくなってから熟すまで待って収穫するもの(トマト、イチゴ)」の2パターンあって、私が好きなのは前者です。他にここにあげてない果菜でいうとピーマンは「大きくなったら即収穫可能」タイプ。パプリカは「大きくなってから熟すまで待つ」タイプですね。

 ということで、これから果菜を育てよう!と思っている人の参考になれば幸いです。