サル日記40

40への階段。

『年を取るのが楽しくなる教養力』読書感想

この本の目次

序章 「人生時間」を考える
1章 趣味を究める
2章 学びの真髄に触れる
3章 社会に貢献する
4章 社交を楽しむ
5章 孤独と付き合う
6章 老いや死と向き合う 

この本の要約

 平均寿命が延び、人生がかつてないほど長くなっている今、新たな人生の楽しみ方、過ごし方のビジョンを持つことが大事である。人生後半は「エネルギー」と「価値観」をギアチェンジして、人生時間を楽しいことだけで埋め尽くそう。情報技術が進み、いろいろな面白いことにたくさん触れられる世の中になった。自分の興味の幅を広くして、ちょっと手を伸ばせば、自分の残りの人生時間を上回るほど面白いことがドカドカ入ってくるぞ! すっごーい! たーのしー! 

年を取るのが楽しくなる教養力 (朝日新書)

年を取るのが楽しくなる教養力 (朝日新書)

 

この本で印象に残った所

 好きなものを増やして「精神のアンチエイジング」を。ある程度年齢がいってから新しい趣味に出会うことは、それだけで精神を若返らせてくれる効果があると私は思います。(42ページ) 

  人は年齢が上がると考えが固まって、許せないことや嫌いなことが増える傾向がある、と続きます。いわゆる「老害」ってやつですね。新しい趣味に出会ってワクワクすること、ときめき続けること、自分を更新し続けることはまさに精神のアンチエイジングと言えそうです。

 

 若い人たちに何かを伝えるといっても、何も自分が後世に残るようなすごい仕事を成し遂げなくてもかまいません。自分がすごいと惚れ込んだものを残すことも十分、意義があることだと思います。(106ページ) 

 古書を集成した塙保己一、般若心経を漢訳し伝えた玄奘三蔵、古典を現代語に訳して歌詞にする松本隆など、すごいものを後の世代に伝えるため収集し、訳し、残すことは社会貢献になる、とあります。

 私もこのブログなり動画なりで本を読んで出会った素晴らしいこと、旅をして出会った素晴らしいこと、生きてきて出会った素晴らしいことを残して、誰かに伝わってくれたらいいなと思いました。

 そのためには伝え方をもっと磨く必要があると感じています。

 

質問によって相手のことを引き出す。さらに相手の話に反応して「そうなんですか!」と軽く驚く。この「軽く驚く」も雑談のコツです。(134ページ)

   第四章「社交を楽しむ」から。私はどうしても社交が苦手で、コワいんです。実はこれ書いている今日も夜にPTAの飲み会があって、そのことが今でもコワいんです(笑)

 社交が人生を豊かにするってことは納得できるんですが、どうも・・・

 「雑談のコツなんてわざわざ勉強することないよ!ただ単に何も考えずに話せばいいんだよ!」と言われることもありますが、それって私にとっては長嶋茂雄に「ホームラン打つにはボールが来たらバット思いっきり振ればいいんだよ!」と言われてるようなもんなんですよね。

 まずは簡単にできるコツから身につけて、恐怖心を少しずつ溶かしていければと思います。