サル日記40

40への階段。

『都道府県格差』読書感想

この本の目次

序論 幸福の地域格差はどこから生まれるか
パート1 ベスト幸福県・福井県の謎に迫る
パート2 労働・経済 ―お金持ち県・働きやすい県はどこか
パート3 女性 ―本当に女性が輝ける県はどこか
パート4 子ども・教育 ―「子育てに適した県」と「教育熱心な県」は一致しない?
パート5 健康 ―軽視できない健康と寿命の格差
パート6 スポーツ・文化 ―文武両道を目指すのはどこか
パート7 生活 ―物価や住環境の勝ち組・負け組
パート8 社会・福祉 ―持続可能なシステムはどこにあるか
パート9 政治 ―ふだんはみえづらい隠れた格差をえぐる
終論 あなたにとって幸福とは何か

この本の要約

 所得、労働時間、婚姻率、平均寿命、病院率等々・・・いろいろな統計データから都道府県ごとの格差を見ていく。幸福度ランキングで1位の福井県はどんなところがすごいのか?

 

都道府県格差 (日経プレミアシリーズ)

都道府県格差 (日経プレミアシリーズ)

 

 この本で印象に残ったところ

 「群馬県を愛し、群馬県から愛された男」でおなじみの俺ですので、群馬が出てきたところがどうしても印象に残りました。ちなみに2016年の幸福度ランキングで群馬県は15位だそうです。

2015年のデータでは、青森県山形県群馬県新潟県富山県、石川県、福井県山梨県、長野県、鳥取県、宮崎県の11件では待機児童の割合が0パーセントでした。つまり、これらの県には待機児童問題そのものがありません。(88ページ)

 「保育園落ちた、日本死ね」が流行語になってましたけど、正直、群馬県民には全く流行していません。私も「東京大変だなぁ。東京にいる人の気が知れないなあ」って感じで見てました。あれって「保育園落ちた、東京死ね」で良くないですか? 群馬まで巻き込まないでいただけますか?

全品目総合でみると、物価がもっとも低いのは群馬県(140ページ)

  群馬県は全国一物価が安い! これは知りませんでした! 確かにガソリンは安いとは思っていましたが、総合1位とは・・・。費目別でみると「光熱・水道」「教育」が安さ1位になってます。「光熱・水道」はなんとなくわかります。ガソリン安いし、水源地なので水道代も安い。一方「教育」・・・? よくわかりませんが、とにかく群馬の生活コストは安い! 最強! みんな来ていいんじゃよ?

マイカー普及率、なぜ群馬県がトップか(147ページ)

  マイカー普及率がトップなのは、もう群馬県民にとっては耳にタコができるレベルで常識。しかしこの引用した箇所、小見出しなんですけども、本文中に「なぜ群馬県がトップか」の答えが一切書かれてないんですよね。スッキリしませんでした。

 最後にこの本では幸福度に関する非常に重要な指標が1つ抜け落ちているのを指摘しておきます。それはスロットの交換率です! なんと群馬県ってスロットがいまだに等価交換なんですよ!これだけで群馬に住む価値ありますね!

 この本の最後には主観的幸福度と客観的幸福度のズレについて触れられておりますが(客観的幸福度では1位の福井県民が主観的にはそんなに幸福だと思ってない、など)私は群馬に住んでいて主観的幸福度はメチャクチャ高く、日本一、いや宇宙一住みやすい土地なんじゃないかなぁと思っている次第です。