サル日記40

40への階段。

『インプットした情報を「お金」に変える黄金のアウトプット術』(成毛眞、ポプラ新書)読書感想

この本の目次

第1章 アウトプット時代の到来
第2章 書くアウトプットがいちばんラク
第3章 やるほど上手くなる!話すアウトプット術
第4章 印象を操作する「見た目」のアウトプット術
第5章 インプットするなら「知識」ではなく「技法」
第6章 アウトプットを極上にする対話術

この本の要約

日本の大人にはアウトプットが不足している。これからの時代、知識と教養を溜め込むインプットばかりでは損するだけだ。情報を吐き出すことで、センスが磨かれ、アイデアが生まれ、人脈が広がり、評価が上がり、結果がついてくる。そして、さらなる情報が自分のもとに集まってくる。(背表紙に書いてあった文そのまま書きました)

 

 

この本で印象に残ったこと

第3章のなかの「プレゼンは弁当だ」という小見出しの部分(94ぺージ)が最高でしたのでご紹介します。

 ここで残念なお知らせがある。

 どれだけ時間をかけて書いた文章でも、そして、どれだけ準備をして臨んだ話でも、相手に伝わることはごく僅かだ。メールなら伝わり、一対一の話なら伝わることでも、プレゼンや講演、あるいは書籍の出版のように相手が不特定多数となると、受け取られ方もまさに千差万別で、伝わらないことがある。あるというよりも多い。 

 さらに残念なお知らせがある。

 伝わったごく僅かなことは、伝えたかったことランキングでいえば、ランク外のことであることが多い。(中略)

 どれだけ講演でマーケティングについて力説しても、相手に最も印象を残したのは私のメガネだったということはザラである。メガネだけでも印象に残ったのなら、残した私の勝ちということにする。

  わ・・・わかるー!

 私がラジオやっていたとき、ほとんどコメントつくことはなかったんですが、それでもたまーについたコメント見ると「そこかよ!?」とガッカリすることが多かったんですよ!

 成毛さんは、これをハンバーグ弁当に例えています。

 こちらとしては、丁寧にタマネギを刻み、ひき肉と混ぜ合わせ、ジューシーに焼きあげ、デミグラスソースで仕上げたハンバーグをメインにしたハンバーグ弁当を用意したにもかかわらず、食べた人は案外、付け合わせのニンジンのグラッセ、ポテトフライ、ほうれん草のソテー、ピクルスなどが印象に残るものなのだ。

 いや見事な例え! そうなんですよ! みんなハンバーグのことをなかなか褒めてくれないんですよ!

 私としては頑張ってハンバーグ(メインテーマ)作ったのに、つけあわせの部分(毒吐いたところや、言い間違えた部分)だけを切り取ってコメントつける人に対しては、正直ね・・・いや、わざわざコメント数増やしてくれてありがとうですよ? 感謝ですよ? でも、その感謝の念をさしひいたとしても「ふざけんなクソッタレ!」と思ってました。

 

 だってさあ!

 頑張って弁当作った身になってくださいよ!

 そうなるでしょうが!

 

 しかし成毛さんは、例えそうだとしてもOKなんだよと、次のように書いています。

 

 もしも、これはハンバーグ弁当なのだからと、おかずをハンバーグしか用意してなかったら、ニンジンのグラッセ、ポテトフライ、ほうれん草のソテー、ピクルスを印象に残していた人たちの「印象に残るもの」は、ゼロになってしまう。それは「あの人の本には内容がなかった」「話はスカスカだった」という感想に結びついてしまう。

 これほど残念なことはない。

 だから、面倒でもサイドディッシュを用意する。

 すると、ハンバーグには無反応だった人も、どれか一つくらいには反応し、それを印象のお土産として持ち帰ってくれる。これは用意したにもかかわらず「中身がなかった」と言われてしまわないための保険である。

 いや、そっかー。確かに話をして何1つひっかからないよりは、例えメインでない部分でも何かひっかかってくれたら、それは話した意義がありますね。なんか救われた気分になりました。

 でも・・・

 やっぱりハンバーグを褒めるコメントしてくれた人のほうを贔屓にしちゃうな僕はwww しょうがない! 人間だもの! くだものだもの!

 というわけで

 ・他人にコメントするときは極力ハンバーグのことを言う

 ・他人からサイドディシュについてコメントされても腹立てない(ていうか勝ち)

 この2つを今日から頑張ろうと思ました。