サル日記40

40への階段。

私だけでしょうか。「甘さ控えめでおいしい!」に納得いかない。

 テレビを見ているとスイーツを食べた芸能人が「思ったほど甘くない!おいしい!」と言っているのをよく見ます。が!

 

 私は納得いかないんですよね・・・

 

 スイーツって、日本語で「甘いもの」ってことでしょう? スイーツは人に甘さを与えて幸福にしてあげるのが使命ではないでしょうか? それなのになぜ「甘くない」が賞賛の辞として使われるのか本気で理解できません。

 

 逆に野菜を食ったときに「甘いですねー!」とか言っていて、もう何が何やら・・・。野菜は甘くなくていいでしょうが!わけがわからないよ!

 農家の畑でもぎたてのナスをかじって「甘い!」とか言ってる芸能人(例:ののたんのダンナ)を隣に立っている農家が「うわ、こいつ生でナス食ってる・・・・マジかよ、ひくわー・・・」という目で見ていますよ!

 

 話を戻しますと、やはりスイーツは「甘さ控えめ」でなく「バリバリ甘く」あるべきだと私は思います。疲れたとき、休憩中に食べる、飛びッきり甘いものは、元気を与えてくれるのです。幸せにしてくれるのです! みんな心の底では「スイーツは甘くあれ!」と思っているはず! 今こそ立ち上がりましょう!

 

 というわけで、昨日、横川駅で買った峠の釜めしのカタチをしたまんじゅうが甘くて幸せだったので、本日は声をあげさせていだきました。失礼。

なぜ研究者は「情報交換会」という名の飲み会をやりたがるのか、やっとわかった

 昨日の話からも垣間見えるように、俺は基本的に人と話すのは極力避けたい人種であり、余計な言葉を交わしたくないという理由で甘党のくせにコンビニドーナツを1度も買ったことがないほどの漢であります。

 就職をするときに研究職を志望にしたのも、研究職は人と接することなく、文献調査と仮説設定、そして実験に基づいて知見をコツコツ積み重ねる地道な職業だと聞いていたからなんですよね。

 ところがどっこい!

 実際に研究職に就いてみたら、出張のたびに夜に「情報交換会」という名の飲み会が必ずセットされているではあーりませんか! 広い会場の立食パーチーの場に放流され、乾杯のあと「それではご歓談を」とコミュニケーションの海に突き放されるという、この情報交換会という名の地獄の飲み会が、俺は苦痛で苦痛でたまりませんでした。

 研究職たるもの地下で孤独に技術開発をするものじゃないのか!

 そんなことを思いつつ、仕事だからとイヤイヤ情報交換会を10年くらい続けてきたんですが、最近、やっとこの「情報交換会」の意義がわかりました。

 それは「行き詰まってることを人に話すと驚くほど楽に解決することがよくある」ということなんですね!

 いやそんなの当たり前だろ!今気づいたんかい!と思われた方も多いと思いますが、お恥ずかしい話、私はつい最近このことに気づきました。人と話すことで技術開発のスピードが段違いに上がるという経験を自分自身もよくするようになり、このスピード感を味わってしまうと、確かに1人でコツコツ研究するのバカバカしいな、と思うようになりました。

 ま、それでも「情報交換会」はプレッシャーで気が重いことには変わりないんですが・・・

人と話をしたくない時に行く店を間違えてしまった話

 その日もスロットで負けた。たまの休みに1日中スロット打って負けた。

 

 3万円負け。

 

 5万、6万喜んでの昨今のスロットにしては軽傷であるとも言えるが、この日はとにかくストレスの溜まる負け方であった。耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び、やっとつかんだチャンスゾーンであと1発が出ない。ジリジリと負債が増えていく。時間だけが過ぎていく。そんなときに隣にフラッと座ったオヤジはお座り一発フリーズ。なんだお前。ワザとか。せめて隣でなく、あっちの方でフリーズ引いてくれ頼むから。

 

 ああ、むしゃくしゃする。

 

 俺がジャイアンならのび太をぶん殴れば済む話であるが、40過ぎの非力なオヤジがむしゃくしゃしたらどうするか?

 

 そう! ヤケ食いでしょう!

 

 ここはいっちょ・・・シースーでもしばくか! そんなことを考えていたら、ちょうど目の前に最高峰の回転寿司屋として広く北関東に名を轟かせている「がってん寿司」が見えたので、反射的に入店したんですね。

 

 そしたらYO!

 

 この店、注文がタッチパネルじゃなかった(^^;

 

 うわー、そうだったわ~

 

 ヘタこいた~

 

 こんな夜、誰とも話したくないのに~。ただ1人で誰にも気を遣うことなく、食いたいものを気の済むまで食いたいのに~。カウンターに着席した俺の目の前1mには「らっしゃいませぇ~!」と叫ぶ屈強な店員がなんと・・・3名! 客は・・・俺のみ!(ぐにゃ~)

 

 俺が震える手でメニュー表に手をかけると、すかさず店員Aが「その表の他にカベにも本日のオススメがありますんでね!ご覧ください!味噌汁はあら汁と、今限定のどぐろの味噌汁がありますんでね!よろしければどうぞ!さ、お決まりでしたらお声かけください!」とまくしたてる。

 

 いやいや。いいから。落ち着いて検討させてくれ・・・と思いつつ、店員A~Cのプレッシャーに押されるかたちで「ア・・・アラヂルを・・・」と呟いたところを食い気味に「はいーありがとうございますー!」「はいカウンターにアラ汁お願いしまーす!」「かしこまりましたー!」と神速でバックヤードまで神経伝達。

 

 これはツラい。あら汁をすする姿も店員×3に凝視されている(気がする)。もし、このあら汁を食い終わったら奴らは俺に「さあ次は何にしますか!?」というプレッシャーを強烈に送ってきそうである。「この最後の葉っぱが落ちたら、私、死ぬの」という話を聞いたことあるが、そのときの俺は「この最後の汁を飲み終わったら、私、死ぬの」という心境で、汁をすするのが本当に恐怖であった。

 

 そのとき、うまばくに電流走る!

 

 ・・・お前、知ってた!? 回転寿司屋って・・・目の前のレーンの前を寿司が回ってるってこと! ということは注文せずとも、回っている寿司だけを食い続けたら一言も会話せずに済むじゃないですか! これだ! これで最後まで乗り切ろう!と意気揚々と目の前にきたシメサバを取った瞬間・・・

 

 「あ、新しくお作りしますよ!」

 

 と店員Bが俺に手を伸ばしたんです!

 

 「あ・・・アリガトゴザイマス・・・

 

 引きつった顔でシメサバの皿を店員に渡す俺・・・

 

 万事休す、である。

 

 結論。がってん寿司は非常に美味しいが、人とコミュニケーションをとれる精神状態のときに行くべき。

俺だけなのか!?「おぜのかみさま」に納得いかない!

 インターネット、SNSに関した犯罪・トラブルから子どもたちを守るために、群馬県が「おぜのかみさま」という標語を使っています。

 どういう標語かというと

お 送らない(写真を)
ぜ ぜったいに会わない(ネットで知り合った人と)
の のせない(個人情報を)
か 書き込まない(悪口を)
み みない(有害サイトを)
さ 探さない(出会いを)
ま まもる(ルールを)

 

  というものですが・・・

 

 

 納得いかないんですよね。

 

 

 いや別に内容はね。別にどうこう言うつもりはありません。ネット被害が蔓延する世の中、こういうふうに警戒するのはわかります。私が納得いかないのは、そういう点ではないんです。

 

 私が最も納得いかないのは・・・

 

 ぜ ぜったいに会わない 

 

 

 そこは「会わない」で「あ」だろ!

 

 

 この標語を最初に見たのってもう何年前かな? その時に「こんなのナシやろw」と思ったのですが、この「おぜのかみさま」私が予想していたよりもはるかに息が長く、そうこうしているうちに子どもが小学生になり、PTAの研修で「おぜのかみさま」について市の職員がイキイキと講義しているのを聞き・・・・そしてついに! このたびLINEスタンプまで発売される始末!

 

群馬県 - 「おぜのかみさま」~インターネットを安全・安心に使うために~「おぜのかみさま」LINEスタンプ販売開始!

 

 どんだけ推してんだ!!!

 

 あのさあ・・・。みんな疑問はないの? この標語にモヤモヤしないの? そんなにキレイにまとまってる? この標語イケてねえ~って思うのオレだけなの?

 

 以上、「ぜ ぜったいに1日1回あんこを食べる」を守っている私、うまばくがお伝えしました。

カクナリ!3に「うまばく炎の5番勝負in羽生」を寄稿するので次女とさいたま水族館に行ってきました

 比類なき将棋同人誌カクナリ!3に不肖うまばく、今回も寄稿させていただきます。原稿の締め切りは3月末となっていますので、おそらく4月中に購入申し込みが始まると思います。よろしければ今回もお買い求めいただけると幸いです。

  今回のネタは羽生永世七冠が誕生した記念として「うまばく炎の五番勝負in羽生」をやる予定です。まあ何で勝負するかはこのブログの読者の皆様なら余裕でお察しできると思いますが、その下調べとして最近私は羽生市に足しげく通っております。

 で、今日は最愛の次女(3)と東武動物公園に行ったついでに羽生市にあります「さいたま水族館」に行ってきましたので、その様子を記します。

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 さいたま水族館は高速自動車道羽生インターのそば、羽生水郷公園の一角にあります。ここは水族館でも珍しい、淡水魚専門の水族館です。

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 淡水魚・・・地味なんじゃ・・・?というイメージがあったんですが、思ってたよりも楽しめました。涼しげに泳ぐイワナ、ヤマメなどをボーッとしながら「うまそう・・・ジュルリ・・・」と眺めるのは至福の時でした。

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 カクナリ!的には将棋ネタもブッ込んでいきます。これは及川六段。はつみんのダンナですね。

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 将棋世界の編集長までいました!

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 園内には清流が流れていてコイが放されておりエサを与えることができます。私ほどのおっさんになるとコイを見るだけで「コイにコイこがれコイになーくー♪」と脳内で音楽が鳴り響いてハイテンションになりますけども、ご覧のとおりコイどもの満腹度は120%。ノリがすこぶる悪かったです。

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 ちょうど特別展でコイが特集されておりました。2月12日までと書いてあったのでもうすぐ終わりですけどね。

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 今トートツに思い出しました! 昔プッチモニ。の「BABY!恋にKNOCK OUT!」の替え歌で「BABY!コイがノックアウト!全てヘルペスね!」という名作がありました! だからどうした、という感じでしょうが。

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 帰り際に行田名物「ゼリーフライ」を買いました。形が小判=銭に似てるから「ゼニーフライ」転じて「ゼリーフライ」だったと思います。もちろんゼリーを揚げたものではありません。コロッケの亜種です。

 というわけで、この日は閉館1時間前に入場したので駆け足になりましたけど、けっこう面白く、次は次女だけじゃなく他のキッズたちも連れてきたいな、と思いました。

 そしてカクナリ!3では五番勝負だけでなく、このようにオトクな羽生情報を将棋ネタをまじえつつ楽しく書かせていただきますのでご期待ください!

 現場からは以上です。

どんなピノの旅ができそうなのかあれこれ考えている

  「楊枝に1~72の数字がランダムで書いてある」「レア形レア図柄が存在する」「わりと手に入りやすい」「おいしい」このような特性をもつ森永乳業様が生み出した日本の宝であるピノというアイスがあります。

 私うまばくはピノを用いた自分ルールを設け、日本全国を旅することを趣味にしている変態なんですが、家庭と仕事の都合でなかなか旅に出られません。ただひたすら「次はどんなピノの旅をしようかなぁ・・・」という企画案をニヤケながら妄想している日々を送っております。

 そこで今日は、そんなアイデアの一部を備忘録がてら記します。

 コンビニ

 ピノを買って出た数字だけコンビニを移動しながら日本を縦断するというのはどうでしょうか。だいたいのコンビニにはピノが売られていますので買いそびれる心配もあまりないかと思います。移動手段は車。青森の最北端から鹿児島の最南端までとか。だいたいその間に何店くらいコンビニがあって、何日くらい日程とればいいのかわかりませんが、1週間くらい? リフレッシュ休暇とかの時期になったらやってもいいかな、と思ってます。ただ休暇明けに職場の人たちに「リフレッシュ休暇どっか行ったんスか?」とか聞かれたときに正直に言うと引かれそうだなあ・・・という心配をしてます。

 ダイナム

 つい最近、近所のダイナムに行ったら「うちの店舗のLINEを友達登録しませんか?」という看板があったんですよ。まあパチンコ屋にはよくあるもので、当然私は「誰がお前などと友達になるか!」と看板をぶん殴りかけたんですが、手を止めてみるとそのLINEのIDが「dynam-●●●(数字3桁)」となっていたんですね。

 「これは・・・もしかして全国のダイナムに固有の数字3桁が割り振られてるのか?」と思い、速攻で(本当はひとしきり遊んで3万ほど負けた後)家に帰って調べてみたら、マジでそうっぽい! 数字3桁を入れるとどこかのダイナムの店舗のLINEのIDになっていたんです。ところどころID未登録の数値もあるんですが、400番台まであるようです。たぶん開店が古い店舗順なのでしょうか? 抜けている数値はつぶれた店舗ってことなんでしょうか?

 そこでこんな旅を考えました。ピノを買って楊枝の数字のLINE IDの店に行ってパチンコ勝負するなり周辺観光するなりします。(もし該当する数字の店がなかったら飛ばします。)そして次にピノを買い、前の数字に加算した数字のLINE IDの店に行きます。これを数字の最大値(現在確認しているのは421)まで繰り返します。

 私の好きなパチンコもからめられるので、わりと本気でやるかもしれません。

 東横イン

 店舗に数字が紐つけされているのはダイナムと同じですが、東横インは看板に書いてありますね。まとめサイトもありますが、これよりも今は増えていて270くらいかな? なので前述のダイナムのように「ピノの数字を加算しながら最大値を超えるまで巡礼する」という方式でまわれそうです。ただ、東横インは海外にもあるんですよね・・・。そこが心配です。まあ狂気の沙汰こそ面白いと言いますし、そういうリスクも踏まえたうえで実行するのもいいかもしれません。

 道

 数字が紐つけされていると言えば国道、県道なんかはそうですね。ピノ買って出た数字の国道を完走する、というのはいいかもしれません。ただ1~2桁の国道は58番までで59番以降は3桁まで抜けているんです。そこの扱いをどうするかな、と思います。

 じゃあ県道だったらどうか。例えばある県に行ってピノを買ってその数字の県道を完走する、とか。よく調べてないけど国道よりは抜けている数字は少ないような気がします。ただ全県制覇は容易じゃなさそうですね。

 新書

 旅ではありませんが、大きな意味では読書することも知的ワールドの旅と言えるでしょう(強引)。みなさんご存知のとおり新書には番号が振ってあります。ピノ買って出た数字の新書を読んでみる。普段絶対に買わない新書と出会って新しい世界が広がるかもしれません。ただ1~72とか老舗の新書レーベルだと大昔に刊行されて絶版になってたりしそうです。

 

 ・・・ということでザッと思いつくのはこんな感じです。皆さんも「こういうのでピノの旅できない?」というアイデアがあったら実現可能性はとりあえず抜きにしてもいいので是非教えてください! 

『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』読書感想

この本の目次

第1章 なぜデータから因果関係を導くのは難しいのか
第2章 現実の世界で「実際に実験をしてしまう」 ランダム化比較試験(RCT)
第3章 「境界線」を賢く使うRDデザイン
第4章 「階段状の変化」を賢く使う集積分
第5章 「複数期間のデータ」を生かすパネル・データ分析
第6章 実践編:データ分析をビジネスや政策形成に生かすためには?
第7章 上級編:データ分析の不完全性や限界を知る

この本の要約

 文系、理系関係なく、あらゆる場面でデータ分析が求められる時代になった。データ分析の仕事は寿司職人の仕事に通じている。すなわち、いいネタ(データ)を用いたうえで、包丁さばきなどの技術を駆使し(分析)客の嗜好にあわせた寿司を提供(問題解決)することである。本書は「X(原因)だからY(結果)となる」という因果関係を導くための分析技術を、数式を用いず、事例を交えて平易に解説したものである。

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

 

この本で印象に残った所

  ニュースや新聞を見てみると相関関係と因果関係を混同させた怪しい分析結果は世の中に溢れています。さらに問題なのは、怪しい分析結果に基づく単なる相関関係が「あたかも因果関係のように」主張され、気をつけないと読者も頭の中で因果関係だと理解してしまっていることが多いという点です。(40ページ)

  相関関係(YはXである傾向がある)ということと因果関係(XだからYである)は違うということです。ちょっとズレるかもしれませんが「犯罪者はだいたいパンを食べている。だからパンを食べる奴は犯罪者になる」というのに近いかもしれません。

 世の中に怪しい報道が多いってこと、最近ものすごく感じています。言葉は悪いけどバカを釣ろうっていう・・・。

 実は昔から私はパチンコ屋でよくそういうバカを釣ろうとする怪しい文面をよく見てきました。例えば「確率変動80%継続!!」とかデカデカと書いていながら、実はそのなかの一部に出玉がゼロの大当たり(パチンコ知らない人は「それ大当たりじゃないじゃん!」と思うでしょうね・・・)を含んでいるケースなどです。

 まあパチンコ屋のモラルなんてそんなもんだろうな、と10年前くらいは思っていたんですが、どうですか、今は。報道機関、特にネットニュースなんてほとんどパチンコ屋レベルじゃないですか!!!

 だから今、誰でもデータ分析を理解することは必要なんです。この本はかなり平易に書かれているので読みやすいですし、せめて第1章まででいいので多くの人に読んでほしい本だと思いました。

  RCTが実施不可能な場合はどうすればよい? 自然実験という手法の紹介。(116ページ)

  まずRCTとは「ランダム化比較試験」というものです。私が仕事でやっている農業の研究だと一番オーソドックスな「ランダムにサンプルをとって対照区と処理区を比較する」という方法です。でもこれって正確にやろうとするとかなり大変なんですよね・・・。

で、これが使えない場合に「自然実験」という手法があるのを初めて知りました。今、ビッグデータがじゃんじゃん溜まっていってますが、それをよく見てみると「たまたま実験したみたいになっているじゃん!」っていうデータがあるってことなんですね。それを分析する手法としてRDデザイン、集積分析、パネル・データ分析が紹介されていて、へー、そういう方法があるんかーと勉強になりました!

 ただ、私のいる農業分野はビッグデータと言えるようなデータがほとんどそろってないんですよね。まずは信頼性の高いいいデータをたくさん作ること、寿司職人にたとえればネタ作り、いやいやそれ以前、漁業の段階を整備することが必要だと感じました。

 出版バイアス(pubulication bias)とは、以下のような状況で起こるバイアス(偏り)を示します。ある研究者が「XがYへ及ぼした影響」という因果関係を検証したとしましょう。そして分析の結果、影響はゼロだった、つまり因果関係は皆無だったという発見が出てきたとします。本来、この結果自体が有用な科学的発見のはずです。(249ページ)

  こういう発見はあまり評価されないので、なるべく「XはYに影響及ぼした」って結果出すようにアレコレ頑張っちゃうのが「出版バイアス」ということです。

 あるあるある!! 実験やって「XはYに影響を及ぼさないことがわかりました!」って言うと露骨に「ああ・・・そう・・・」って空気になるんだよね!! 事実がそうだったってわかったんだから、これも大発見ちゃうんかい!!って思うんですよねー。